2016年1月21日木曜日

古楽の愉しみ

 ピート・クイケン教授の下で研究を始めて、新鮮な驚きと発見が沢山あります。
 
▼現在、コロカテール(共同生活)を僕はしているのですが、この同居人が※フルート・トラヴェルソをされている方で、古楽的なアプローチについては断片的に耳にしていました。しかし、断片を集めて形にする事はやはり難しく、その時の感覚では理解できない話がいくつもありました。
 この断片を理解するために、一つの見取り図を示して下さったのがピート先生です。
 
 バロック・古典の枠組みとは何か。その枠組みを拡げる為にベートーヴェンは何をしたのか。アーティキュレーションをする場所はどこか。その効果は。旋律の掛け合いと応答、、等々。
 そして、これらを用いて如何にして音楽のクオリティを高めるか。
 
 Qualité du son(音の質) Qualité de l'harmonie(和音の質) Qualité de la musique(音楽の質)
 
 これらの意味を耳で感じ取り、または想像して実行に移す方法を知ったときに、僕の演奏は変わり始めました。音楽の楽しさを初めて実感しました。
 楽譜の読み方が変わる。すると音やフレーズの作り方が変わり、音楽が変わる。
 広大な海を行く船や、無限に広がる空を飛ぶ飛行機には羅針盤が必要なように、音楽を開拓していく場合でもコンパスは必要なんですよね。
 でもまだまだ、もっと上手になりたい。
 自分のアンテナを張って、いろいろな刺激を求めるためにも、すべては行動する事からですよね。
 
 ▽さ、今週末には伴奏のお仕事があり、来週にはクラスコンサートがあります。
 自分の欲しい音・音楽をもっと掘り下げて、栄養満点の演奏ができるように今日も精進します。
 
※フルート・トラベルソ 
 金属フルートが誕生する前からあった、木製のフルート。心を包み込むような音がします。
 
 反省;
 タイトルは、とあるラジオ番組から拝借。。。リスナーの方、怒らないでね。僕も古楽が大好きなんです。初心者だけど。
 
 

2016年1月8日金曜日

夜想・・・。

 徒然なるまま、夜中に、色々なことを考えていました。
 
 留学生活も佳境を迎え、残すところあと二年。(←後述)
 初めてフランスに来た時には、まさかこんなに長い間の留学生活になるとは全く考えていませんでした。
 
 これからベルギーでの二年を終えると、今は散発的に引き受けているピアノの指導の方へと、本格的に力を入れ始めます。だから、じっくりと在籍して勉強出来るのは、この二年で終わりと言うことです。
 普通ならば、二年の留学期間で終わる方々も大勢いらっしゃる中で、本当に思い切り勉強させてもらっています。
 そう思うと残されたこの二年を、本当の本当に悔いが残らぬよう、一日を懸命に過ごそうと考えていて、、、眠れなくなりました。
 
 今週にはベートーヴェンの協奏曲3番を仕上げて、来週からはブラームスのop.76を完成に向けていきます。
 そのあとは、"ショパンエチュードop.25を全曲制覇だproject"か、もしくは愛するスカルラッティをするか、はたまたモーツァルトの協奏曲27番を復活させるか。
 人生は選択・岐路の連続ですね。

 
 さぁ、ブリュッセルは夜明けです!!!
 キンキンに冷えた朝に、自転車で学校へと向かいます:)

 ※自転車はブリュッセルの貸し自車villo。プロフィールの写真で乗っているやつです。
 
 

   励みます。


反省: 寝不足はお肌に良くない。ほんで毎日を充実して過ごすには、充実した睡眠が必要でしょ。そのためには、うだうだ考えずに、目の前の音楽に集中しなきゃね。
 

2016年1月1日金曜日

新年・新たな始まり Nouvel an,nouveau depart,

 あけましておめでとうございます。
 今年もつつがなく年明けを迎え、暦も新しくなりましたね。
 自らの気持ちを新たに定めつつ、今は眠りにつくまでの微睡みを楽しんでいる最中です。
 しかし、新年の始まりと言えば"抱負を語る"もの。という事は相場が決まっていると思うので、ではさっそく今年の目標を、眠りにつくその前に、、自分なりの定めてみようと思います。 
 
 昨年の成長を引き継ぎつつも、今年は自分の視野を広げる一年にしたいと考えています。
 今までは良くも悪くも、多かれ少なかれ、ピアノ技術の上達を中心に過ごしてきた日々でした。勿論そこについては今年も磨き続けるのですが、もう一つも二つも三つも上を目指すためには、自分自身の器の広さ、度量の大きさが必要だなぁと云う事を考えるようになってきました。
 したがって今年はいろいろな方々と交流を持ち、自分を拡げることを一つの目標としようと思います。
 
 そのためには"行動"ですね。
 
 ありきたりにはなってしまいますが、音楽家として沢山の経験を積めるように、積極的にどんどんと行動をしていく腹積もりです。
 そしてその報告もここでお伝えしていこうと思っています。
 沢山報告出来たらいいな。

 さて、まずは1月4日にレッスンがあります。(楽しみだけど新年早々。。。って感も。) 
 今回はベートーヴェンのピアノ協奏曲3番をみてもらう予定でして、この年末年始はフル練習です。なかなかの曲者です。

 
 今年も一年、頑張って生き抜きましょう。
 
 
 皇紀二,六七六年 元日





反省;眠い時に文章は書けない。