2016年9月3日土曜日

長月のはじめに

 2015年度に修了したマスターのディプロムが出来上がったので、受け取りに行ってきました。分からないフランス語に必死に食らい付いていった2年間の結果でもあり、とても嬉しく満足しています。

 フランス語での授業は本当に分からなくて、シラバス(授業内容の書かれた冊子)を丸暗記するために、一科目につき30~50時間は、ノートに内容を書いて書いて、"手"が内容を覚えるまでカキマクッテ!!勉強しました。おかげさまをもって、人生で初めて腱鞘炎になりました、、手がカチコチになって動かなくなった。ピアノを弾いていてもなった事ないのに!!
 勉強のサポートをしてくれたアドリアンや、ゴティエ、藤池さんには、感謝をしてもしきれません。本当にありがとうございました。

 そしてこの留学も、なんと次年度で7年目に入ります。光陰矢の如しとは正にこの事で、もうビックリするしかありません。特にこの一年は、自分自身でも大きく成長したことを感じ取れた一年でもあり、とても充実していました。

 しかしながら、そろそろ一つの区切りを見付けなくてはいけないとの思いもあり、来年2017年には日本へ完全に帰国をする予定です。と言っても、帰国は10月か11月になるのですが、あっという間の一年になることは明らかだと思います。

 次年度が最後の一年です。期限を決めたことで、ますます集中して学ぶことができると思います。この一年を特別で素晴らしく意義深い一年にするために、また頑張ります。

 皆様におかれましては、夏休みも終わり、年末に向けて再始動の時期かと思います。お体に気を付けて健やかに、長月の日々を過ごしてくださいね。

尾関友徳




八月 葉月 ドイツ講習会

 今回は7月に末から八月の中旬までにかけてドイツはschlitzで行われた講習会・PIANALE(http://www.pianale.com/)について。その思い出を記します。

 ▼ブリュッセルから電車で三時間、フランクフルトで乗り換えて一時間と、バスに乗り換えてようやく辿り着く位置に、このschlitzは位置しています。
 この講習会には去年も参加していて、今年は二回目。
 自分でも何故ここに戻ってきたのか分からなかったのですが、参加することにしました。
 というのも、なんと言ってもこの講習会は長く辛い。普通の講習会が一週間程度なのに対して、このPianaleはなんと20日間。プール以外に何もない場所なので、なかなかストレスの溜まる講習会なのです。

   しかしながら、ここの宿泊施設はまずまず。僕は相部屋を選択しました。
 今年の同居人はキューバ人のダリオ。とても親切で明るく、気遣いもできて、おかげで凄く気持ちよく期間中を過ごすことができました。

   この講習会の良いところは、期間中に大小合わせて12回のレッスンがあり、最低でも2回のコンサート(一人10分)に出演できる所です。
   先生方も素晴らしい方ばかりで、様々な個性に接することができます。
 そしてその様々な意見の中から、共通の意見を見付けたり、音楽の違いを考えたりと、ピアノを学んでいく上で非常に糧となるものを学ぶことが出来ます。

 また、ピアノを学ぶ同年代の同胞と長く時間を共有できるというのも、魅力の一つです,
 今回も、まだ二十代前半の子の才能に刺激を受けたり、一生懸命練習している跡の聞き取れる演奏を耳にしたり、完成された演奏家に出会ったりと、素晴らしい仲間に会えました。

  彼らとは、一緒にビールを飲んで話したり、プールに行って飛び込んだり。バーベキューをしたり。カードゲームをしたり。引っ掛けゲームをしたり。
 時には励まし励まされ。将来の成功を祝い。時には政治について語り合い、民主主義と社会主義、民族の独立、今の時代について語り合ったり。(英語で(泣))
 今回は本当に楽しかった。
 相変わらずの昼食や夕飯の不味さも忘れられる日々でした。
 彼らと、またどこかの講習会やコンクールで再開するのが楽しみです。


反省:
↓肖像権とか?大丈夫よね。