2016年10月2日日曜日

新しい一年 新しい曲 新しい挑戦 長月

 日本の新年度は、桜が舞い新緑も美しくなる四月・卯月に始まりますが、欧州の新年度は、秋の訪れを知らせる冷え込みを感じる長月・九月から始まります。今回は、長月のそんな模様について記します。

 ▼九月の欧州では、新しい年度が始まります。
 私の住んでいるブリュッセルでは入試や追試が行われ、続いて学校への登録等があり、また、レッスンの予定や室内楽のグループを組んだりと、新しい歯車の動き始める月です。

 そんな中で僕はと言うと、ついに新しく、副科ですが、チェンバロに取り組む手続きをしています。
 ベルギーに引っ越しをして来てから初めて出会った"古楽"という 音楽のおかげで、昨年度は特に深い学びをする事が出来ました。そしてこれから、より幅広い表現の可能性を得るためにも、きちんと古楽と向き合うことも悪くないのでは思っています。

 もう一つの新しい事として、チェロとのデュオを含むコンサートを行う運びとなりそうです。
 曲目はJ.Brahmsのチェロソナタop.38を含むもので、新しいレパートリーなのですが、昨年にブラームスを多く学んだことが十分に生かされる機会になると期待しています。

 もちろん同時に、新しいレパートリーも増やしていかなくてはいけない。
 シューマンのピアノ協奏曲や、ショパンやドビュッシーのソロ曲も仕上げていかなくてはいけないので、なかなか慌ただしい一年の始まりです。
 
 あ、滞在許可証も更新しに行かなきゃ。

 僕の住んでいるサンジル市の市役所は、とても手続きがスムーズで助かるのですが、いかんせん、滞在許可についてはパリ時代のトラウマがあり、毎年ドキドキしています。早めに行こう。