2016年12月31日土曜日

神無月 霜月 師走 合併号

 三か月に及ぶブログの更新放置。合併号なんて言っちゃって、週刊ジャンプかよって感じですが。だいぶ記憶もあやふやなので、最近の事から遡って行こうかと思います。

▼師走
 年末はイベントが押し寄せてきますね。
 日本と同じく、コンサートや忘年会などの予定も入ってきますが、何と言っても、欧州ではクリスマスが最も大切な一日になります。特にドイツでは「クリスマス・マーケット」が開催され、多くの人々がクリスマスに向けての準備にいそしみ、幸せな時間を過ごします。ドイツ以外でも「冬の楽しみ市」(BXL)などが行われますが、やっぱり本場はドイツなんですね。僕は、Aachen(アーヘン)のクリスマス・マーケットを訪れたのですが、"地元"ブリュッセルの雰囲気とは全く違って、とても印象的でした。
 
 そんな中で、ベルリンでは悲しいテロ事件が起こってしまいました。それだけでなく、世界の転換点であることを突き付けられる出来事が多々ありましたね。イギリスの欧州離脱、トランプ氏の米大統領当選、そのほかにも、シリア・アレッポでの紛争や、、、思い返せばブリュッセルでのテロも今年でした。個人的にも、環境の変化を感じざるを得ない出来事が幾つかあり、諸行無常の響きを感じている思いです。

 さて、12月の中頃には、我が師匠であるPiet・Kuijikenの伴奏で、シューマンの協奏曲を本番に乗せました。シューマンの協奏曲って、、、難しいんですね(苦笑)
 思っていたよりも技術的に苦労する部分が多くて、悶々と練習する日々だったのですが、本番を経て、なんとか形になってきました。

 そんな師走の日々。

▼霜月

 11月は自分にとって、音楽的に確信めいたものを掴んだ月でした。
 その確信を得るきっかけも、自分の中で確かに自覚できるものでした。きっかけは、いつもの積み重ねの中に眠っていて、それにも関わらず、積み重ねの中の死角に隠れていたように、ひょっこりと顔を出して来てくれた。そんなような瞬間でした。
 なにかに「至る」ためには、同じことの繰り返しと、その中での"気付き"の積み重ねが大切であることを感じました。

 そんな境目を見つけた11月。

▼神無月 

 10月。今年の中で最も苦しんだ月でした。正確に言うと、11月の中頃までは苦しんだのですが。
 まず何といってもやる気が出ない。気分転換を図る試行錯誤を繰り返しても、一向にピアノに気持ちが向かわない。夏の講習会を経て、色々と技術的に完成しつつあることを感じつつも、自分の中に何か障害を感じてしまい、鬱々とした日々を過ごしていました。
 想像するに、譜読みの曲も多かったことと、夏まで頑張った集中力の跳ね返りが来たのかなぁと、そこらへんに原因があるんだろうとは思います。

 でも、音楽的な気付きを得るために必要な期間だったのかもしれないですね。少しだけピアノから気持ちが離れたことは、逆に自分を俯瞰する良い機会になったのかもしれません。

 ま、結局はよく分かりません。


▽さて、来年は月毎の更新よりも、その時々に訪れた場所や出来事を記していきます。そうしないとサボっちゃいそう。。。そうじゃなくてもサボっちゃいそうだけど。。。

 良い一年でした。ありがたいことです。来年は、環境の変化の年になりますが、しっかりと自分を見つめて過ごしていこうと思います。

 そして、常に世界の平和を祈ります。人々の心に安寧がお訪れることを願います。
 お互いがお互いを思い、尊重する。
 自分の中でも、とても難しい作業だと思うし、引き裂かれそうな矛盾に苦しむこともありますが。
 まずは一人として、自分のなすべき事を成し、生きている喜びを感じ、生きている責任としても、人生を楽しむ。
 人生の喜びの一端として、音楽があることを知ってもらい、提供する。
 
 これからも良い日々を過ごしていきましょう。