2020年4月4日土曜日

文化はなぜ必要なのか?

 僕たちは文化の存在意義を、本当に真剣に考えて訴えなきゃいけない。
 そもそも文化はインフラとしての優先順位が低いんだ。これは間違いない。人はまず食えて、それからじゃないと最低限の文化を享受することもできないんだ。いくら、人間にとって必要でしょ!!って訴えたってそんなものは響かない。ではその理由を述べよ、なんだよ。でも具体的な説明は出てこない!
【ハッキリ言えば、それじゃあ補助金貰えなくたって文句なんて言えないさ。説明できないんだもの!!】
 もちろん僕だって人間にとって、文化は絶対に必要だと思っているよ!!
 人間は社会的な動物なんだ。文化がなければ、人間はただの動物になってしまう。僕を形成し、貴方を形成している"すべて"が文化だ。名前も国籍も思想や生き方だって、すべて文化だ。そしてそれを形成していくのが人間で、それらのすべてが僕たちを個別認証させている。その文化の選択によって、僕たち一人一人の個性を作り出している。
 だから実は、本質的に個性的な人など一人もいない。それらは選択であって享受であって、それらはすべて予め存在していたものだから。その予め存在していたもの、それこそが文化だ。だから文化は絶対になくてはならないものだし、必須なものなんだ。
 でも僕は、人を侮辱したり貶めたりするものは文化とは認めない。いや、この文脈で言えば" すべてが文化"なのだから、本当は文化として認めなきゃいけないのかもしれない。
 でも僕はそれらを認めない。なぜなら、人はそれらを克服するために生きているからだ。人は成長しなくてはいけない。
 
 少し前までは本物の"奴隷"は存在したし、もしかしたら今も存在するのかもしれない。だけど僕たち人間は、それがいけない事として考え方を進めてきて、一応なんとか同意は得られているわけだ。
 人を侮辱したり貶めることも、この延長線上として、駄目なこととして、同意を得られるようにならなくてはいけない。そうでしょ?
 そして芸術は、それに寄与しなくてはいけないと僕は考えている。
 だけど待ってくれ。例えばちょっと前に起きた「あいちトリエンナーレ」の問題。あの問題に異論を唱えた芸術家は、一体何人いただろうか!!僕自身も保身して、大きな声は出さなかったではないか!!
 僕たちはあれを『芸術として認めてはいけない』と、なぜ芸術家達は声を上げなかったんだ!!声を上げた芸術家の殆どは賛成派であった!!では、ほとんどの芸術家達は、あれを表現の自由として擁護するのか?!
 僕はあれを芸術とは認めない!!
 天皇陛下はもとより、人の写真を焼くことが芸術行為??
 戦争で、僕たちのおばあちゃんおじいちゃん、ひいては未来の僕たちを護るために命を賭けた方々を見下す事が表現の自由??
 それに反対意見を唱える芸術家がほとんどいない現実こそが、芸術文化の優先順位を著しく低下させている原因だ!!僕は強く主張したい。
 では、そうでなければ、文化とは一体なんなんだ!!
 これを最後まで読んでくれた、心ある芸術家である貴方に、僕は説明を求めます。
 
 悔しくて悔しくて。

2020年2月14日金曜日

レコード芸術 2020年2月号

 今月号(2020年2月号)のレコード芸術に、僕のデビューCDの講評が載りました。残念ながら推薦までは頂けませんでしたが、それでもある程度の評価は頂き、少しホッとしています。
 同時に、「あぁ、音楽の門の入口に到っただけなんだなぁ」と、、感じています。

2020年1月10日金曜日