今回はそのまま。座ることについて。
ピアノを弾かれない方も、普段の生活の中で役立てることが出来るので是非実践してみてください。
▼理想の姿勢
理想の姿勢とは、いったいどのような姿勢でしょう。一般的に想像されるのは、背筋をピンっとのばしている状態を思い浮かべられるかも知れませんが、実はそれは理想の姿勢ではありません。
最も理想的な姿勢では、全身の筋肉は無理なく緩み、それにも関わらず全身のバランスは保たれています。
それを実現するのは簡単で、頭の上に風船がついているのをイメージすることによって、全身のバランスが整えられます。
▼足・腰・頭を常に意識にあげる
更に、身体の両端である頭と足、そしてこの中間に位置する腰を意識に上げましょう。ここで言う腰とは仙骨の事です。
頭のテッペンから、背骨の真ん中を通り、足の真ん中へ。
三点から成るあなたの軸が身体を貫いていることを感じましょう。
頭に風船がついているイメージも忘れないでくださいね。
他の方法として、座禅をくむ姿勢をとってみましょう。お尻の下に太めの座布団を入れると、座りやすくなります。
目を瞑り、左右にゆっくりと身体を揺らしてみます。あなたの身体の中心を感じてみましょう。次に身体を前後にゆっくり揺らして、あなたの中心を感じてください。
ここで感じるあなたの中心は、目で見た時に真っすぐでなくても構いません。
一人一人の身体は歪んでいるので、その中であなた中心を見つけることが大切です。
この時も、頭の上にある風船はイメージしてくださいね。
あなたの中心を見つけることによって、全身の筋肉の緩みを知ることが可能となり、筋肉の状態を知ることが出来ます。
この時も、頭の上にある風船はイメージしてくださいね。
あなたの中心を見つけることによって、全身の筋肉の緩みを知ることが可能となり、筋肉の状態を知ることが出来ます。
▽ピアノを弾くときは手・足・腰を意識する
前回ピアノを弾く際の体勢として、手・足・腰の三点を意識すると、捉えられる空間の範囲が広がると記しました。この三点に頭を加えることによって、より意識的な演奏が可能になりますが、頭については、始めのうちは徐々に意識していけばよいと思います。
▼ピアノ椅子の高さはどれくらい?
椅子の高さは、各個人の体型に合わせて決めるものですが、ここにも基準があります。
①まずは左手で握りこぶしを作ってください。
②そのこぶしを、小指側を下にして鍵盤の上に乗せてみましょう。
③こぶしを鍵盤に乗せた際に、肘が鍵盤より上にある状態にします。
④鍵盤に対して、こぶしが水平か、それより高くある状態が理想的です。
⑤こぶしは鍵盤に置きっぱなし。その状態で鍵盤の下にスッと重さが落ちる感覚があればベストです。
このように椅子を設定されると、その高さに驚かれるかもしれません。しかしこの高さには理由があります。
①前腕を持ち上げる筋肉を使わない
②肘がゆるやかに曲がるので、腱への影響が少ない
③結果、指先から足までの連結が易くなる
④音を聴く耳の位置が上がり、よく音が聞こえるようになる。
⑤つまり、うまくなる
まとめ
・頭・腰・足の三点を意識に上げ、頭の上に風船についていることをイメージする。
・身体の中心を感じる事によって、筋肉の緩みを感じることが出来る。
・椅子の高さは、肘が鍵盤より下にならないように。
⇒次回は指先の動かし方について
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